独立してフリーランスエンジニアになることを伝えて退職手続きをしようとしたら、断わられてしまうというケースがあるため注意が必要だ。
会社としては、独立できるくらい優秀なエンジニアを手放したくないのは当然だ。しかし、独立を目指して研鑽を積んできたエンジニアにとっては、チャンスを逃してしまうことになりかねない。
ここでは、独立できず困ったときに使える対処方法を紹介していく。
最初に挑戦すると良いのは、退職の条件の交渉だ。何を満たしたら退職して良いか、何を引き換えにすれば退職できるかを聞いてみるか、自ら提案してみよう。
会社として大きな賭けに出ているプロジェクトがあり、その主力メンバーとして期待されているときなどは、退職したいと言っても強く引きとめられるのが当然だろう。そのプロジェクトが完成したことや、一定の進捗度に到達したことをきっかけにすると、辞めやすくなるだろう。
あるいは独立してから業務委託を受け、そのプロジェクトについては最後まで参画するという交渉方法もある。このような工夫を凝らし、退職の交渉を進めることが大事だ。
もしどのような交渉を行っても通用する様子がないのなら、最終手段を検討した方が良い可能性もある。
円満退職はできなくなるが、民法の名前を上げて話をするのは効果的だ。法律的には退職届を出したら2週間で退職できるためだ。
また、退職代行を利用する方法もあるので、条件交渉が破綻してしまい、どうしても独立が難しいときには相談してみると良いだろう。
なお、独立する際に必要になるのは退職手続きだけはない。必要な手続きは多数存在するので、各種情報サイト(例:http://freelance-tetsuduki.com)などを見て事前に把握しておくべきだろう。